別名は春告草の梅の花今ぞ盛りと香りただよう
2023年2月のブログ記事
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巡り来る春のうれしさ目に舌に苺大福ほんのりと紅
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外袋百均なれどお祝いに連れだちてゆく諭吉様たち
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柔らかな雨に濡れいる落ち椿てんてんてんと花のもも色
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きらきらと春のひかりの苺かな佐保姫にこり微笑むような
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窓辺から外を見ているヒヤシンス庭の白梅ぽつぽつひらく
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駅にある生け花いつもまごころの今日の花材は大ぶりの薔薇
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小鳥らのフルーツスタンド枝先に店主のサービス八百屋の裏の
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どら焼きはあん入りばかりと思いきやさぞや濃厚チョコレート入り
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シャボン玉製造機ある境内に喜ぶ子らの梅咲く寺院
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一仕事終えてお三時〈夜の梅〉とらやの羊羹断面見つつ
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寒の池泳ぐ緋色の鯉の稚魚もみじ散るかとまなこ瞬く
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早咲きの桜に可愛いお客様はやも散りゆく熱海さくらよ
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降る雨の雨だれに似て一行の詩歌は穿つ静かに深く
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自転車を止めて歩道に咲く椿写せば空は蒼天清し
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立春を過ぎて目覚めるヒヤシンスうすむらさきの花は伸びして
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雛飾り令和の雛の名前旗ゆかしく古風読めずに美(は)しき
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手水舎は進化し続け手を浄むだけではなくて目をも浄める
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豆まきは今からあると幼な子ら大き袋や帽子差し出す
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睦月行き逃げる二月を楽しまん時は旅人(たびびと)暦を剥がす
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麦の穂に思う兵隊麦の芽の青きを踏むは今ローラーと