お歳暮

お歳暮はもう要らないと言う人のあれど楽しき贈るワクワク

ハロウィン

ハロウィンの楽しき祭り一変す人流という怖さ恐ろし

柿

少しずつ柿を味わうカラス来て残り少なき秋天の柿

秋薔薇

虫食いの薔薇の蕾も明るかり秋の陽射しの温とくやさし

バッグ

四ヶ月新入りの君お散歩は嫌だ嫌だとバッグの中へ しっかりと主張しておりつぶらな眸（め）仔犬はバッグで散歩をすると

たけなわ

秋刀魚、菊、新米むすび、松茸と秋づくしなり新聞歌壇

虹

窓開けて立ちたる虹に歓声をハワイに見ゆる虹にあらねど うっすらと二重に見えました。

紅葉

紅葉葉（もみじば）に過ぎにし夏の暑き日々思いをはせて紅き数枚

芋納豆

わたくしの手製ならねど蒸気屋の芋納豆の甘からん秋

猫

霜月や猫は丸まり桃色の夢を見るかも母さんの夢

柿

野趣ありし畑の柿を貰いたり朝の散歩に話す嫗に

どんぐり

たくさんのどんぐりころころ集まって山猫来るを待っているらし

本

貸した本ブックカバーに包まれて面白かったと言葉添えられ

日影

夕暮れの田んぼの日影ながながし刈り入れ終わり影は地の上

運動会

運動会赤勝て白勝て玉入れも三年ぶりの開催に沸く

I'm…

長時間並びて待ちて買いしものアイムドーナツユーアードーナツ

夕空

尾を引いて流れ星かなほうき星慌てて撮りぬ夕暮れの空

あったかい

女子なるは遥かな昔だけれどもあったか可愛い我も着たしと

ここは…。

ここはどこハロウィンの森へ迷い込み鳥に挨拶ここは病院

おでん

重ね着におでんを煮込む秋真昼ちぐはぐ天気大鍋おでん

文庫

死語なるか専業主婦のわれの読む俠飯（おとこめし）なる文庫数冊

茶の花

ほろほろと落ちる茶の花ゆく秋の日差し傾く午後の茶畑

和栗

催しの和栗フェアのあるところ千人灯籠踊りの山鹿

芝刈り

しばかりの我が家の爺に新しき芝刈りが来たアマゾンよりの

鰻

柳川で食べし鰻を思い出す湯気立つ蒸籠白秋祭に

てぶくろ

花壇わき軍手なるもの「てぶくろ」にあゝウクライナ平和な絵本

ブルー

芸術家松井守男の真髄の松井ブルーの夕日を見た日

歌人

見てみてと子が録画せし歌人なる木下龍也の情熱大陸 自らのために短歌（うた）詠む概念の崩されて見る情熱大陸

ポスト

あふれたる思いよ届けわが心託し投函ハートのポスト

彩り

侘び寂びの花の彩り秋麗のかえるで、はちす命燃やして